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町歩き・須崎市 ブログトップ
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山のてっぺん 配水施設 [町歩き・須崎市]

高知県須崎市西町2丁目 須崎市水道課庁舎の裏側から山道を登って行くと、やがて山頂が
開けて中世ヨーロッパの城郭のような建造物が目に飛び込んでくる。
眼下に見える日常の須崎の町並み・・・・・ ここだけが非日常的な空間・・・・・ 
<須崎市水道課の許可を得て施設へ立ち入りました>
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これらの施設はバロック、ルネサンス、ゼセッションなどの様式を組み合わせた作りで、昭和2(1927)年に完成した。
須崎市水道課庁舎裏にある須崎町水道送水所 扉や窓は全て壊れていて見る影も無い
丸いマークは須崎のSとウォーターのWを組み合わせたもの

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桑田山の雪割桜 [町歩き・須崎市]

昨夜来の雨が上がり、高知県須崎市桑田山(そうだやま)の雪割桜がいっせいに花開いた。
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雪割桜は正式には椿寒桜(つばきかんざくら)という。 吾桑の町並みが遠くに見える。

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山村に早春を告げるかのように例年2月ごろ咲くので雪割桜と呼びはじめたらしい。

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城山トンネル定点撮影 顛末記 [町歩き・須崎市]

平成19年(2007年)春 須崎市役所から少し南の池山地区で国道バイパスのトンネル工事が始まっていた。「よし、定点撮影をやってみよう!」
それから足繁く通うが工事に進展が見られない。 (クリックすると大きな画像が表示されます)

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しばらく忘れていた!翌平成20年(2008年)の暮れに通りかかると、すでにトンネルは出来上がっている。いつの間に掘ったのか? 
どうやら反対側から掘り進んで貫通したところで入り口を作ったみたいだ。

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平成21年(2009年)3月15日に城山トンネルは完成した。 
現在(平成24年=2012年)も背景の山と右の住宅、「おの肛門科」の看板は変っていない。

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定点撮影は動かないものを撮るのだから一番簡単だが途中で忘れてはいけない。
トンネルは両方から掘り進むものとの既成概念も失敗の元であった。

箕越の猫神社 [町歩き・須崎市]

高知県須崎市箕越(みのこし)地区の海辺に猫神社がある。猫神社は代々近所の人に守られ、平成23(2011年)に賽銭と良心的な大工の手によって神社は新しくなった。
江戸時代の中頃、名野川村(現 吾川郡仁淀川町名野川)の寺に赤毛の大猫が飼われていたが、毎夜のように和尚の衣を着て若僧に化け踊り狂い、ついに遠く須崎の地へ流された。
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ある夜、和尚の夢枕に立った猫が長年世話になったお礼と、自分の霊力で和尚に貢献することを告げた。間もなく佐川深尾公に不幸があった。出棺の時刻なぜか棺は持ち上がらなかったが名野川の和尚が祈念すると棺は軽々と持ち上がり、和尚は一躍名を馳せることとなった。

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毎日近所の女性が掃除をして榊や水を供え、猫神社へのお参りを欠かさない。奥には右側に古めかしい大きな祠が置かれているが内部はわからない。左側の祠の内部からは彫り物の猫が覗いていた。

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以前は沢山の猫の置物などが奉納され、神社内がいっぱいになると御霊抜きをして処分していたが、最近はかわいい猫を持ち帰る参拝者もいるとか。
そのためか神社の中は一対の金色の招き猫と、置物が一対、神棚の端に数センチの箸置きのような猫だけでこざっぱりしていた。

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人魚伝説 八百比丘尼の石塔 [町歩き・須崎市]

高知県須崎市多ノ郷の賀茂神社境内に八百比丘尼の石塔がある。
高さは約5m、花崗岩で作られ最下部に台石があり四方に梵字を刻んである。その上に12層の笠石を重ね最上部には宝珠形の冠石を載せている。

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白鳳地震(天武13年=684年)以前、須崎付近で人魚が捕らえられ猟師たちが料理した。まな板に付いた血をなめた少女は母に連れられ若狭(現福井県南部)へ逃げて尼となり八百比丘尼(やおびくに)と呼ばれた。

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八百比丘尼は百数十歳まで長生きし帰郷して石塔を建立しようとしたが、白鳳地震で地形が変り仕方なく須崎付近に建て、後に津野公が請願し賀茂神社境内へ移した。万治(1658-1660年)時代に野中兼山が高知の自宅庭園に建てたが没後に賀茂神社境内に戻された。

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ネットで八百比丘尼を検索すると、驚いたことに全国各地で語り継がれているらしい。内容も似たり寄ったりで、通信手段が整っていない時代にどうやって全国に広がったのか? 不思議だ。

須崎初の電気 水力発電所跡 [町歩き・須崎市]

須崎に初めて電灯がともったのは明治44(1911)年のことだった。
須崎市上分出身の岩倉具国氏が水力発電計画を発案。しかし町当局は希望せず、高知の財閥から6万円の資金を借り、須崎水力発電株式会社(川崎幾三郎社長)を設立。
高岡郡吾桑村唐谷(現須崎市桑田山乙)へ水力発電所を建設、ドイツ製発電機を購入して60kwの電気を起こし、須崎町(現須崎市)と久礼町(現中土佐町)の合計700灯へ配電した。
当時の電気料金は10wの電灯で1ヶ月60銭だった。以上、須崎市史談会「おもかげ」から引用
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高知からJR土讃線で下り、斗賀野から長いトンネルを抜けると、右手に山の斜面に張り付いた白石工業株式会社の工場が見えてくる。
その中央付近には水力発電の要となった階段状の導水路(無圧水路)が当時のままの姿で残り、今日も勢い良く水が流れていた。

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原風景 向山の山桜 [町歩き・須崎市]

高知県須崎市 須崎港の対岸 向山付近に山桜が咲いた。 海蔵寺山と先端の山崎鼻。
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レジャーも少なかった一昔前は、近所や職場ぐるみの遊山が盛んで、山桜の咲く向山も代表的な場所だったらしい。 中央の集落は箕越地区。

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特に、第二次大戦後の植林政策で多くの雑木林は杉や桧などの人工林に変った。それまでは日本全国いたる所で、向山のような景色が見られたことだろう。

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こんな景色を見て懐かしく思うのは、心の奥にある原初の風景、つまり「原風景」なのだろうか。

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おしゃれ 丸窓のある迎賓館 [町歩き・須崎市]

高知県須崎市桑田山乙 白石工業株式会社土佐工場の正門に向かって左側に、ピンクで塗られた迎賓館がある。日本瓦の和洋折衷建築で前面に張り出した六角形のスペースが目を引く。
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右側の回ると敷地にあわすように二つの角があり、それぞれの面におしゃれな丸窓がついていて、その右側が玄関になっている。

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ここまで来れば内部も気になるところ。 交渉したが現在も会議などに使われているとのことで遠慮した。
建築年はわからないが土佐工場は昭和11(1936)年から操業しているので、その頃に建てられたのではないだろうか。

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その名も桜川 桜川と神田川の桜並木 [町歩き・須崎市]

高知県須崎市神田(こうだ)付近 
桜川と神田川の合流点から上流へ両川の堤に約600mに渡って桜の並木道が続く。
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本流 桜川の桜並木 背景の山は蟠蛇森(ばんだがもり) 標高769m。 

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支流 神田川の舟戸橋から見た桜並木 
この日も風が強く、花びらは見る見るうちに川面へ散っていった。

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並木には提灯が吊るされ夜桜も楽しめそう。 (提灯を避けて撮影)

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物流は東方から 樫迫隧道 [町歩き・須崎市]

高知県須崎市桑田山甲 国道56号線 新名古屋トンネルの手前から市道を登り、標高約150mの市境に古いトンネルがある。銘板は「樫迫隧道」(かしさこずいどう)。資料によると明治30(1897)年に起工、同32(1899)年に開通。これにより高知市方面との物流が盛んになった。
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須崎市側入口左側に動物らしきレリーフがある。最初はカエルかと思ったが立派な歯や丸い耳があるので獅子のようだ。大きく開いた口からは下の石製手水鉢へ水が滴り落ちていた。

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長約77mのトンネルを抜け、土佐市側の銘板には「遠邇通利」(えんじつうり)と書かれている。
遠邇とは「遠い所と近い所」 つまり遠近の往来が便利になったという意味だろう。

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トンネル幅は約4m 路面から2.4mまでは角石を積みアーチ部分は赤レンガで巻いている。須崎市側に漏水が見られるが欠損等は無く保存状態は良好だと思う。

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現在トンネル内に置かれている廃材などを片付ければ立派な観光資源にもなるだろう。
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